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ヴィンテージを取り入れたインテリア!美空間の作り方♪

注文住宅事例写真

 

目次

1.時間を可視化することで空間に癒しや安心感を与えられる

2.ヴィンテージをインテリアとして取り入れるための3つの要素

時間を可視化することで空間に癒しや安心感を与えられる

 

私がインテリアのデザインをする際に大事にしている要素の一つに、「時間」があります。例えば、家族や思い出の写真を飾るなど、時の流れを可視化することで空間に安心感やそこに暮らす人らしさが生まれると考えるからです。最近、ヴィンテージな空間や家具、そしてヴィンテージマンションの人気が高まっています。あらゆることのスピードが加速している現代は、デジタル化され、日常の中で本来の自然な時間の流れを捉えることが難しくなっています。
 私たちはヴィンテージの家具や小物を身近に置き、本来の時間を可視化することで、癒しや安心感を得るのではないかと私は考えています。最近、学生たちにインテリアデザインの課題を出すと、ほぼ全員がヴィンテージのテイストを取り入れてくることに少し驚きました。若い世代でさえ、デジタル社会の中で、無意識のうちに時間の流れを感じさせてくれるものに癒しを求めているのかもしれません。

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1)右ページの写真のマンションの内廊下。インテリアには、ヴィンテージマンションにしかない「時間」という価値を継承し、時間をかけてつくり上げる手仕事の素材を使ってリノベーションし、重厚感を感じる空間に仕上げました。正面の壁はAlexander Lamontの麦を手仕事で編んだ素材。

 

ヴィンテージをインテリアとして取り入れるための3つの要素

 

インテリアにヴィンテージを取り入れるには、いくつかの要素があると思います。住宅の実例とともにご紹介します。

 

1.家具/代々受け継がれている家具やお気に入りのヴィンテージ家具を置く。

その家具をメインにしてインテリアを考えるのも楽しいものです。時を経て歴史を重ねた、あるいは思い出の詰まった家具や小物は存在感があるので、空間の時間の流れを変えて魅力的な空間にしてくれます。

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2)住まい手が、以前より大切に持っていたパーソナルチェアは100年以上の時を経たアンティークのもの。この椅子を中心にコーナーをつくりリノベーションしました。照明もヴィンテージのもので、小さいながらも存在感があり、このスペースの雰囲気づくりに大きな効果をもたらしています。

 

2.様式/歴史的な建築様式のディテールをインテリアデザインに取り入れる。

例えば、ギリシャ建築やローマ建築といった歴史的な建築を起源とする装飾モールディング(建具や家具の境目に施される装飾)は、空間に奥行きを生み、モダンなインテリアに取り入れれば、時間が交差するような面白さが生まれます。

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3)天井やドア枠に装飾モールディングを施し、大切なヴィンテージ物の家具が似合うクラシックモダンなインテリア空間をつくりました。

 

3.素材/経年変化した自然素材を取り入れる。

 古い建築物とともに時を経た梁材を天井に取り付ける、古い材木でテーブルをつくるなど、ヴィンテージ素材を上手く取り入れることによって、新しい空間を過去の時間も感じさせるような空間にすることができます。また、新しい材料にヴィンテージ加工を施して、時間を感じる素材のように使用することもできます。新しい技術を用いて古い素材感をつくり出すというのは興味深いですね。

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4・5)天井、床材、建具、すべてに現場でヴィンテージ加工を施した事例です。アメリカ西海岸の海辺に建つような家をイメージしています。

 

ヴィンテージマンションや、ヴィンテージテイストの人気の高まりは、人々が時間を感じるものに価値を見出すようになったことの証しかもしれません。100年以上経たアンティークに比べ、ヴィンテージのものは、時代が身近で親しみやすいのでしょう。私はデザインとは「心を形にすること」であり、それは「時間を形にすること」だと考えます。現代の日常の時間の流れを変えることはできませんが、インテリアにヴィンテージのものを何か一つでも取り入れることで、自然な時間の流れを感じられる空間をつくることができるのではないでしょうか。




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