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【すかいらーくの決算と株の動き】インフレ影響と100店舗閉店で通期見通しを修正
2022年06月15日 金融・経済
すかいらーくグループは、外食業界の大手で「ガスト」「バーミヤン」「ジョナサン」などのファミリーレストランチェーンを運営する企業です。
12日発表した2022年度上半期決算説明でインフレ影響と100店舗閉店で通期見通しを修正と発表されました。
今回はその要因と今後のすかいらーくの動きについて解説していきます。
2022年度 上半期(1月~6月)決算サマリーと通期見通し
出典:すかいらーく2022年12月期上半期決算資料より
売上高は前年比で伸びてはいるもののコロナ感染者数の爆発的な増加により予想よりも下がる見通しとなりました。
また、インフレによる影響や閉店、給与計算に関する臨時損失により営業損失になる見通しとなりました。
インフレによる影響と要因
円安の進行やエネルギー価格高騰などによる食材価格の高騰
円安は特に日米金利差により円安が急激に進行しています。その結果、輸入品の仕入れコストが値上がりし、材料費が高騰しています。今回はそのダメージをもろに受けた形となっています。
今後も日米金利差はFRBや日銀の動きを見る限り大きな変化は起こりそうにないため、円安が続くと思われます。
エネルギー価格高騰は、やはりロシアのウクライナ侵攻により原油価格が上昇したために起こっています。
こちらもまだしばらくは続きそうです。
物流コストの上昇と調達難易度UP
こちらも原油価格と上海のロックダウンが影響しており、材料原価の上昇に影響しています。
最低賃金の上昇
谷社長は会見で「最低賃金が31円上がったことで、103万円問題や130万円問題が(今後)大きく浮上することになる。働き手の確保も含めて大変厳しい状況が続く。」と答えている。
今後更に、人材不足により賃金アップは続くと見られるため、生産性を上げる施策が必要です。
すかいらーくの収益構造改革発表と株価見通し
地域別の価格設定で値上げを実施していくようですが、客単価は勿論上がるでしょうが元々のすかいらーくの客層に対してどこまでそれが通用するのか!?が正直疑問ですが、、、
上記は8月15日時点での株価チャート(日足)ですが、12日発表によって大きく下がっています。
今回の発表だと、しばらくは株価が大きく戻ることはなさそうです。