ドリームライフ

からだにいい住まい空間のつくり方

注文住宅事例写真

 

自然の森の中を回遊するような自由で心地よい空間。

 

からだにいい住宅とは? その答えの一つとして“自然の中にいるような空間”ということがあると思います。それを体現した代表的な住宅が、フィンランドの建築家アルヴァ・アアルトが建てた「マイレア邸」です。

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フィンランドの首都ヘルシンキから、列車で3時間ほどの町、ポリにある「マイレア邸」は森の中に佇んでいる。

友人で資本家のグリクセン夫妻の依頼で建てた「マイレア邸(Villa Mairea)」(1939年)は、アルヴァ・アアルトの手掛けた最高傑作の住宅とも称されます。
 森林のような柱が印象的なこの住宅のコンセプトは「森を家の中に」。家の外の森と内部の森のようなインテリアが見事に呼応しています。プラスチックやスチールといった人工的な新素材が次々と登場して注目された

時代に、アアルトは木や石など自然の素材にこだわりました。
 この普遍的な名作建築「マイレア邸」には、からだにいい住宅の要素がたくさん盛り込まれていて、それは現代に共通するもの。マイレア邸から学ぶことをもとに、4つのポイントを挙げてお話ししたいと思います。

 

「外部空間」を取り込む

 

室内に外部空間を取り込むことで、室内に居ながら屋外の自然を感じることができます。それは、採光や通風のよさにもつながります。「マイレア邸」では、L字型の間取りを採用し、L字の内側にある屋外空間と内部とのつながりをつくっています。戸建ての住宅では、L字型や中庭型のプランなどが外部と内部をつなぎますが、マンションでも外と中の床の高さや素材を揃えるといった方法で外部空間と内部をつなぐことが可能です。

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1)坪庭のある住宅の事例/K邸
フルオープンに開けられる窓によって、室内にいながら中庭にいるような感覚が得られる住宅。都心でも小さな坪庭をつくることで、自然を感じることができます。

 

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2)L字型の間取りの事例/K邸
坪庭を囲むL字型の間取り。L字の内側にある屋外空間と内部とのつながりが生まれています。

 

「回遊動線」をつくる

 

戸建住宅の設計時だけでなく、マンションのリノベーションでも回遊動線プランを取り入れるように心掛けています。行き止まりがなく、自由に回遊できる自然の森の中にいるような空間を人は心地よいと感じます。そして、自然な回遊動線の中にさまざまな機能を効率よく配置すれば、より快適な空間になります。マイレア邸は森林のような柱が空間を分け、回遊動線をつくっています。家具を置くことで空間を分け、回遊動線をつくることもできます。 

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3)回遊動線プランの事例/A邸
中庭を囲んで、キッチン、廊下、奥の洗面とすべてが回遊動線になっている住宅。キッチンや洗面バスに裏動線ができることで、生活動線がより機能的に。

 

「採光通気」を工夫する

 

自然光がふんだんに差し込み、通気性の高い風通しのいい空間は、心地よくからだにもいいと思います。「マイレア邸」にはサンルームがあり、また角度のある出窓が効果的に自然光を室内に取り込んでいます。窓の位置や高さ、大きさ、方向などを工夫することで都心でも自然光を取り込むことが可能です。

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4)吹き抜けの開口から採光する事例/I邸
開口から自然光が差し込む明るい吹き抜け。一か所の大きな窓よりも、小さな窓をいくつか配置することで空間に心地よい陰影をつくることができます。

 

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5)大きな窓から採光する事例/M邸
窓は高いほど、部屋に光をもたらします。マンションでもメゾネットタイプで、窓が大きい部屋は大変明るい空間となります。

 

「色彩素材」を考える

 

かつて日本の家は木、紙、土など、自然の素材でつくられていました。人間も自然の一部ですから自然の素材が心地よく、からだにもいいはずです。色彩なら自然の中にあるアースカラー。床、カーテンなど、とくに手やからだに触れるものに天然素材を使うことは自然を感じる大切な要素です。
 ですが、例えば木材の木は樹齢何十年と、自然の素材は育つのに時間がかかります。それゆえに、経年変化し汚れやすかったりもします。現代に溢れている人工の素材と比べれば、手入れにも時間や手間がかかります。その手間をかけて住まいと付き合っていくことが、自然を感じ、自然に感謝することにつながると私は考えています。

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6)自然素材で構成した事例/N邸
自然素材のみで設えた和室空間。外部の庭との関係も心地よさには大切。アアルトは日本建築を尊敬していました。

外部空間、回遊動線、採光通風、色彩素材、といったことで自然を感じる、からだにいい住まい。少しの工夫で取り入れられることがあると思います。自然素材と人工素材、日本家屋と欧米住宅それぞれのよさを上手く組み合わせ、いまの時代に合った、自然の中にいるような心地よい空間=からだにいい空間を考えていただければと思います。

 

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