ドリームライフ

自分らしさを感じられるインテリアの作り方

インテリア

引っ越し、新築、気分転換・・・・。インテリアを考えるのってわくわくしませんか。でも、同時に難しいと感じている人も多いはず。そこで、高級住宅から店舗まで、さまざまなインテリアを手掛ける建築家でありインテリアデザイナーのコマダさんにプロのエッセンスを加えた、家と暮らしを素敵にするアイデアを教えていただきます。

目次

1.ファストインテリアを上手に取り入れて、自分らしいリッチな空間を作る

2.アクセサリー=小物の効果で実験しつつ自分らしさを模索する

3.頭の中にある好きなもののイメージを引っ張り出して並べて整理する自己分析が大切

 

ファストインテリアを上手に取り入れて、自分らしいリッチな空間を作る

 

住み手は、モノトーンのシンプルなものが好きでファブリックや家具の素材 感は大切にしたい、家具にかけられる予算は限られているなどのポイントを絞り込んでコーディネートした写真1のリビング。東京・目黒の40代の共働きのご夫婦二人が暮らすマンションです。

インテリア

 

空間のメインとなるソファはイケアにて購入しました。意外に思われるかもしれませんが、質感のいいオットマンはASPLUNDのものでソファより高額です。空間を引き締め、かつ上質で知的な雰囲気を加味しています。一番好きなもののテイストはすべての基準になるものです。

 つぎにご紹介する写真2は、ヴィンテージマンションを自分好みにリノベーションしたお宅。長く使っているアンティークのチェアにニトリのクッションを合わせました。ラグはイケアで。テーブルはロンハーマンです。

インテリア

また、お部屋のテイストは違いますが、写真3でも同じくニトリのクッションを合わせました。そのほかの家具はすべて私がデザインしたCASA BUKUオリジナルです。

インテリア

イケアやニトリなどのファストインテリアの登場によって、多くの人がインテリアを身近に感じて、手軽に自分らしさを表現できるのはいいことですよね。特にファブリックは、仮に失敗しても金額的にもダメージが少ないので、自分の好きなバランスを気軽に試してみるのも、自分らしいスタイルを見つける手がかりになるはずです。

 

アクセサリー=小物の効果で実験しつつ自分らしさを模索する

 

イメージの具現化については、次回でまたご説明しますが、インテリアを「自分が着る洋服」と同じと考えてみると、わかりやすいのではないでしょうか。客観性も生まれます。みなさんはその日の目的、会う相手、天候などを考えて日々 服を選んでいますよね。素材、色のバランスを考えてコーディネートして、最後の仕上げにスカーフやアクセサリーなどの小物をあしらう。この小物選びで全体の印象はがらりと変わります。インテリアでいえばカーテンのタッセルやクッションなどでしょう。写真 4 と 5 は、同じお部屋です。イエローの小さなクッションを二つ置いただけでも驚くほど空間の印象は変わります。

インテリア

インテリア

 

 

頭の中にある好きなもののイメージを引っ張り出して並べて整理する自己分析が大切

 

自分好みのインテリアに囲まれて暮らすことは素敵なことですね。でも、ゼロから空間をイメージするのはけっこう難しいのです。日々インテリアと向き 合っている私でさえ、たとえばカーテンは、実物大の生地を用意して現場に持 ち込み、実際に現場の光のなかで見て慎重に選びます。一般の方が、ショップで見ただけでカーテンを選ぶことがどれほど難しいか。昔から「三度建てない と満足する家はできない」などと言われるくらいですから。でも、家にはまと まったお金を投じるわけなので、できれば一度で成功させたいものです。そのためには「自分はどうしたいのか」をきちんとイメージしていることが必要です。 私が考える理想的なインテリアとは「その人らしさ」が感じられるもの。それこそがリッチ=豊かな空間だと思います。この連載を参考に、みなさんもぜひ自分らしい部屋作りを実現していただきたいです。




「インテリア」の関連記事

ページの上へ