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花と緑に包まれる暮らし方
2021年11月26日 住空間
家にいる時間が増えたこの頃。人工物に囲まれた暮らしに何だか疲れたな・・という気持ちになることも。
もし、そう感じているのなら日々の暮らしのなかで緑に包まれてみては?
今回は緑に包まれる暮らし方についてご紹介していきます。
手間をかけずに美しくバラの花咲く「壁面緑化」
YUKiさんが壁面緑化を取り入れたのは、せっかく新築した自宅の外構が雑草だらけになったことがきっかけ。そこで、外回りに手を入れることにしたといいます。目指したのは「目隠しになり、汚れても目立たないようなシャビーな仕上がりで、数ヶ月放置しても崩れない見た目」。
鉢植えは枯れやすいため、植物は地植えの低木や宿根草をメインに。外壁には雨樋や窓枠にステンレスワイヤーを結んで渡してつるバラを誘引。その足元には1年草を配置。玄関前とテラスに異なるバラを這わせ、3年ほどでバラと緑に囲まれた住まいができあがりました。
「バラは花付きのよい・お世話の簡単な有名品種を選べば、それほど手間はかかりません。夏に枝を伸ばしっぱなしにして、冬にワイヤーに結びつけるだけです」とのこと。また、雑草をブロックするクラピアをグランドカバーに使うと、草むしりも不要だそうです。
植物の性格を理解して用いれば、憧れの“緑に包まれた暮らし”も意外と楽しく実現できるのかもしれません。
在宅ワーク中も憩いのひと時を緑あふれる「ベランダ菜園」
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、昨年4月に在宅ワークに移行したka_rin_touさん。家にこもるのはストレスになりそうで、「ベランダを緑でいっぱいにしよう」と思いつきました。DIYでウッドデッキにしたベランダには、もともとはオリーブとシマトネリコしかありませんでしたが、あっという間にハーブを始めミニトマトやシシトウ、ゴーヤー、レモン、パッションフルーツ、イチゴやバナナまで並び、まるで植物園。室内で仕事をして疲れたら、緑に囲まれたベランダで休憩しているそう。
植物をこれほど上手に育てるコツは「結局は水かな」とka_rin_touさん。「以前はしょっちゅう枯らしていましたが、在宅ワークのおかげで必ず水やりができるのでうまく育っています」
多様な植物でいっぱいのベランダ菜園のよいところは、「収穫はもちろんですが、日々違う顔が見られるところ」とのこと。芽を出したり、実が大きくなったり、毎日何かしらの変化が喜びになっています。
アクアリウムとビカクシダのシャビ―シックな「美的緑空間」
「共同住宅ではベランダ緑化にも限度がある。じゃあ部屋の中で楽しむか」と考えた木村さん。「自分だけ着飾っても背景が質素では滑稽。それは住まいも同じ」と、まずは内装に手を入れ、アンティーク家具や海外の骨董市などで見つけた味わいあるオブジェを配しました。
そして設置したのは、水草を主役に自然の景観を創るアクアリウムと、熱帯の陸上環境を再現するパルダリウム。「どちらも一度作ると自然循環ができるので、意外に手がかかりません」
また、異形が美しいビカクシダを複数育て、その時々に見頃な株を部屋へ移動して芸術作品のように飾っています。「ビカクシダは、アンティークのように時の経過を感じられるところが魅力。形を考えながら育てるのも、植物と共同作業をしているようで面白いのです」。
「よい状態を維持するには足しすぎはだめ」。今後、木村さんは数を増やすのではなく、鑑賞の仕方をアレンジして植物を楽しんでいくそうです。
家にあるものでキッチンを家庭菜園に
キッチンでハーブや葉物野菜を育ててみましょう。ペイントやシールでリメイクした空き缶を植木鉢にして並べればおしゃれ感アップ!
ガラス瓶やカップにスポンジを入れてスプラウトのタネをまく水耕栽培は土を使わないので初心者にもおすすめ。いずれにせよ、室内では日当たり・風通し・水やりに注意して、こだわり派の方は簡易コンポストで土づくりにもチャレンジしては?
キッチンやベランダに置けるお手軽タイプもあります。
緑のある暮らしガーデニングアイテム
タイヤをリサイクルして作られたポットカバー
以前から、「環境にいいこと」や「社会にいいこと」を考えながら、もの選びをしてきました。「THINKS」をプロデュースするようになり、その意識はより高まるように。
私は何かを買うときは、まずはリサイクルされたものを探すようにしています。そのなかでも、選ぶ基準はサステナブルかつデザイン性が高いかどうか。このポットカバーは見た目もすごく気に入ったので、まさに好みのアイテムです。
再利用したタイヤそのものの武骨な素材感を残し、近年のトレンドであるトライバルテイストや北欧テイストなどと相性抜群。観葉植物を入れたり、ハーブ栽培用などで使っていますが、目に入るたびにうれしい気持ちになります。環境によいモノ選びや、誰かの助けにつながることはとても大切。でも、せっかく自分の生活に取り入れて長く使いたいと思うなら、見た目も大事だと思うんです。
結局使わなくなったり、ゴミになってしまったら意味がありませんから。素直に「素敵だな」と思う気持ちを、これからも大切にしていきたいと思います。
タグ: 緑化