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ホテルのような住空間とインテリア!空間づくりのポイント♪

インテリア

 

心地よくラグジュアリーなホテルライクな住宅

 

「ホテルのような部屋に暮らしたい」これは、よくあるリクエストです。

素敵で快適だったホテルでの滞在経験をご自宅でも実現したいということですね。

では、ホテルのような住宅とはどんな住宅なのでしょうか? 

今回は「ホテルライクな住空間」をテーマにお話しを進めていきましょう。

具体的にホテルライクな空間を考えたとき、これには大きく二つのポイントがあると思います。

一つは「間取り」です。

日本の一般的なマンションの間取りは、主寝室がリビングルームやダイニングルームと離れて奥に配置されている、パブリックとプライベートを分離させた間取りです。

でも、ホテルでは快適に眠ることをテーマに、寝室を中心に空間がつくられています。

これは、ホテルが快適である大きな理由であり、重要な要素だと私は考えます。

2003年に六本木ヒルズのマンション部分のプランとして、リビングダイニングと主寝室が隣接したプランを提案したことがあります。

実現はしませんでしたが、その後の私たちのマンションプランの基本となりました。

 

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向かって右側のドアはエントランスホールへ、左側の引き戸は寝室に。

眠りを中心に考えた空間構成。リビングルームはAVや暖炉などの設備も充実。

 

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寝室には小さな冷蔵庫とミニバーを設置。

カウンター下の家具に冷蔵庫を内蔵している。

小さなスペースで実現可能なのでおすすめのアイデア。とても実用的。

そして、もう一つの要素が「非日常感」。

より快適な暮らしをもたらす空調設備や照明、音響システムなど、いわば隠されたもてなしともいえる設備は、設計の段階で、どうさり気なく配置できるかを徹底的に考えます。

それから、どうしても生活感が表れてしまう物、たとえば、調理器具や食器、薬や化粧品、ティッシュなどパッケージ、ドライヤー、リモコンなどなど、こういった物を見せるもの、見せないものに分けて、収納の仕方と見せ方、置き方を工夫します。

そんな工夫や気遣いもホテルライクな、快適な空間作りには不可欠なのです。

 

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ダイニングルームでは、収納する食器と、飾る食器を分ける。

テレビはミラーに見えるデザインに。

その下のバング&オルフセンのCDプレーヤーは見せて設置。AV機器はテレビの下の家具に収納。

 

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ホテルのようにサイドテーブルを活用するためには機能性も重要。

コンセントが設置され充電ができて、引き出しには眼鏡やリモコンを収納。

下のオープンな部分には、ケースに入れたティッシュペーパーやゴミ箱を置く。

 

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ゲストも利用するトイレはもてなしの空間でもある。

“麻”をテーマにしたトイレ空間。

手洗いボウルは麻の柄が描かれているものを、カウンター下の家具の扉には麻を貼り、掃除道具やトイレットペーパーのストックを収納。

 

そして、さらに一つ付け加えるなら、もう一度訪れたくなるような“印象に残る空間”であること。

また訪れたいと思うホテルの空間は個性的なはずです。

これまでお伝えしてきた“自分らしい空間作り”が快適で豊かな住宅を造ることに繋がる大切なポイントだと思います。

「ホテルライクな暮らし」は、広々とした空間がなければ実現できないということでは決してありません。

そもそもホテルの部屋は、限られた空間でできる最大のもてなしを実現させている空間なのですから。

ホテルのような魅力的な空間とは、決してゴージャスな空間ということではなく、生活感を上手に隠した美しい空間=ラグジュアリーな空間なのだと思います。

そこは、リラックスできる心地よい空間でもあるはずです。

自分に合うマットレスやベッドリネンを選んで快適で質の高い眠りを確保することも大切。

 




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