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鉄道業界各社の業績と動向について解説
2022年10月22日 金融・経済
2020年からのコロナの影響により、依然コロナ前より減少傾向が続いているものの、行動制限の緩和や入国制限の緩和などで旅行需要と出張増により業績が回復傾向になってきています。
そこで今回は鉄道業界各社の業績と今後の動向と将来性について解説していきます。
鉄道業界の動向
環境対応
鉄道業界は、環境対応に取り組んでいます。車両や施設の省エネルギー化、再生可能エネルギーの利用、排出削減などが進められています。
セキュリティ対策
鉄道業界は、セキュリティ対策に取り組んでいます。テロ対策やサイバーセキュリティ対策が進められています。
スマート化
鉄道業界は、スマート化に取り組んでいます。スマートフォンアプリを活用したチケット販売や列車情報の提供、IoT技術を活用した車両や設備の監視などが進められています。
人材確保
鉄道業界は、人材確保に取り組んでいます。労働環境の改善や女性や外国人の採用拡大などが進められています。
貨物輸送の拡大
鉄道業界は、貨物輸送の拡大に取り組んでいます。高速化や大型コンテナ車の導入、物流ネットワークの拡大などが進められています。
新技術の導入
鉄道業界は、新技術の導入に取り組んでいます。自動運転技術や5G技術、人工知能を活用した列車制御システムなどが研究されています。
国際競争力の強化
鉄道業界は、国際競争力の強化に取り組んでいます。日本の鉄道技術やサービスの海外展開や、海外企業との提携などが進められています。
東日本旅客鉄道 (9020)
株価と業績推移(5年)
【業績】 | 売上高 | 営業利益 | 1株益(円) |
連20. 3 | 2,946,639 | 380,841 | 524.9 |
連21. 3 | 1,764,584 | -520,358 | -1,532 |
連22. 3 | 1,978,967 | -153,938 | -251.7 |
連23. 3予 | 2,453,000 | 153,000 | 159.1 |
連24. 3予 | 2,700,000 | 250,000 | 331.4 |
ポイント
➀関東圏在来線の買い物・レジャー需要回復 ➁新幹線、特急など長距離上向く ➂駅に人戻り駅ナカ商業施設も復調 ➃駅ビルなど不動産安定して稼ぐ ➄個室型シェアオフィスを6月の羽田空港に続き7月青森空港に開設、駅以外の公共施設にも積極展開 |
行動制限の緩和や入国制限の緩和が大きく影響し、業績は回復傾向に。コロナ前との比較で在来線(関東圏)は、2023年3月末時点で約95%の水準に到達する見通し。新幹線 は、2023年3月末時点で約90%の水準に到達する見通しを発表しています。
営業利益最大年度との比較
【業績】 | 2019年度 | 2022年度 |
売上高 | 3,002,043 | 1,978,967 |
売上原価 | 1,921,527 | 1,596,068 |
販管費 | 595,655 | 536,836 |
営業利益 | 484,860 | △153,938 |
売上原価(率) | 64.0% | 80.7% |
販管費(率) | 19.8% | 27.1% |
営業利益(率) | 16.2% | % |
決算説明会資料PDF↓
2023年3月期 第1四半期決算
2023年3月期 第1四半期決算短信
西日本旅客鉄道 (9021)
株価と業績推移(5年)
【業績】 | 売上高 | 営業利益 | 1株益(円) |
連20. 3 | 1,508,201 | 160,628 | 466.9 |
連21. 3 | 898,172 | -245,544 | -1,220 |
連22. 3 | 1,031,103 | -119,091 | -516.1 |
連23. 3予 | 1,330,000 | 40,000 | 328.3 |
連24. 3予 | 1,420,000 | 100,000 | 209.3 |
ポイント
➀鉄道は在来線がレジャー、買い物客増え回復、新幹線も観光軸に持ち直す。 ➁鉄道用光ファイバー活用し大阪―福岡間で大容量伝送サービス23年開始 |
12月末頃にコロナ前の9割に回復するとの想定に対し、第1四半期はやや上振れて推移しています。また、感染再拡大や物価高騰の影響など、先行きの不透明感は増しているものの、概ね想定の範囲内で推移していると決算説明でも発表されており、今後業績は更に回復傾向になりそうです。
営業利益最大年度との比較
【業績】 | 2019年度 | 2022年度 |
売上高 | 1,529,308 | 551,340 |
売上原価 | 1,128,016 | 504,180 |
販管費 | 204,345 | 187,656 |
営業利益 | 196,946 | △140,496 |
売上原価(率) | 73.8% | 91.4% |
販管費(率) | 13.4% | 34.0% |
営業利益(率) | 12.9% | % |
決算説明会資料PDF↓
2023年3月期 第1四半期決算
2023年3月期 第1四半期決算短信
阪急阪神ホールディングス (9042)
株価と業績推移(5年)
【業績】 | 売上高 | 営業利益 | 1株益(円) |
連20. 3 | 762,650 | 95,170 | 225.7 |
連21. 3 | 568,900 | 2,066 | -151.7 |
連22. 3 | 746,217 | 39,212 | 88.9 |
連23. 3予 | 1,025,000 | 74,000 | 190.9 |
連24. 3予 | 1,050,000 | 78,000 | 199.2 |
ポイント
➀鉄道事業・⾃動⾞事業ともに旅客数に⼀定の回復 ➁分譲事業においてマンション分譲⼾数が前期を上回ったことに加え、賃料収⼊が増加 ➂国際運送では、貨物の取扱が増加したことに加え、航空・海上輸送とも需給が逼迫している ➃「デジタル化への対応」 や「SDGs・2050年カーボンニュートラルへの対応」が必須 ➄コロナ禍をきっかけに、「リアル体験」や「コンテンツ」の価値がさらに高まっている ➅急速な人口減と高齢化がセットで進んでいるが、コロナ禍で出⽣率が低下している |
株価はコロナ前の水準に完全に戻っており、売上規模も戻ってきている。鉄道事業以外の不動産やエンタテインメント事業、国際運送事業がいずれも営業利益を伸ばしており、今後は旅行客が増えることで鉄道事業も伸びることが予想されます。
決算説明会資料PDF↓
2023年3月期 決算
2023年3月期 第1四半期決算短信