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個性的な色空間の作り方
2021年01月01日 美空間
インテリアをデザインする上での重要な要素の一つに、カラー&マテリアルがあります。空間に存在するすべてのものの、色と素材は、形やテイストと同様に空間の印象を決定づけるものです。
インテリアでは「白」が無難な色と思われている方が多いようですが、実は「白」のような中間色ほど、色の微妙な配合でイメージが大きく変わりやすい、難しい色なのです。
目次 |
個性的な色空間➀まずは色の基本を知ることから始めましょう
色とは、私たちが光の波長を目がどのように捉えるかということです。
色の基本的な特性を知ることは、色を使う上では大切です。
それぞれの色の持つ印象はもちろん、組み合わせの基本を知ることでコーディネートがしやすく、そして楽しくなるはずです。
参考になるのは、アメリカの画家マンセルが、色を系統的に整理するために考案した、マンセル色相環。
色相(色の違い)・明度(色の明るさ)・彩度(色の鮮やかさ)の属性で色を表します。
色相環で向かい合う補色(赤と緑、青と橙、黄と紫)など、色を合わせる際に参考にできます。
また、色にはそれぞれの色が持つメッセージがあります。
色を知ることで、自分が望む空間のイメージの色を選ぶことができると思います。
2) 暖色は進出色といわれ、波長が長いので、脳に刺激を与える色。エネルギーや明るさを感じる色のアートをリビングに。
3) 青や紫の寒色は、波長が短く脳が安らぐ色。寝室に最適な色なのでベッドスプレッドに。個性的で神秘的な色です。
4) 茶系の色は、自然のなかにある人工的でない色。普遍的で奥深い色です。
5) 緑色は暖色でも寒色でもない、最も目に負担がない安らぐ色。リビングの壁に最適な色です。
6) 最初に登場したお部屋の壁はグレー。白、黒、グレーの中間色は主役にも背景にもなり、空間を生き生きさせる欠かせない色です。
個性的な色空間➁自分らしい空間をイメージして、取り入れやすい方法で色を合わせていく
“好きな色がよくわからない”あるいは“好きな色はあるけれど、インテリアとなるとわからない”という方も多いでしょう。
そんな方は、以前おすすめした「スタイル・アナライズ」を試してください。
雑誌などの切り抜きや写真から気に入ったものをたくさん集めて、自分の好きなもののイメージをビジュアル化します。そして、整理、分析することで好みの色が見つかるはずです。
具体的に色を取り入れるときには、最初はインテリアの中でも小さいもの、クッション、アート、家具などからチャレンジしてみるとよいと思います。
7) クッションなどの小物やアート/差し色やアクセントになりボリュームは小さくても上手に取り入れれば効果的です。
8) ラグ、カーテンなどのファブリック/カーテンやクッションをエルメスの布で。ファッション感覚で取り替えることができるので、チャレンジがしやすいです。
9・10) 壁(フォーカルポイント)/ポイントになる一つの壁だけを好みの色にして印象を大きく変えることもおすすめのテクニック。
大きな部分に色を使うことは、リスクが大きいように感じられるかもしれませんが、実は面積の大きな、ベースになる部分の色を決めることによって、ほかの部分や小物の色選びもスムーズになります。
思い切って試してみてはいかがでしょうか。
そして、色を決める際に欠かせない要素は、光とテクスチャーです。
同じ色でも太陽光と人工光では色が異なります。
それぞれの光の下での見え方も確認しておきたいものです。
また、テクスチャーとの関係はとても重要で、その色を用いる素材によって印象は大きく変わりますから、色と同時に素材を意識することも忘れないでください。
色はテクスチャーに艶があると濃く、艶がないと薄い印象になります。
色を上手に使い、組み合わせることでインテリアはぐっと魅力的になり、個性溢れる自分らしい空間になるはずです。
心地よい空間づくりのために、色を存分に楽しんでください。
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タグ: ダイニングルーム, マンション, リビング・ダイニング, リフォーム・リノベーション, 住空間, 注文住宅