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猫リノベーション最新事情Q&A
2020年07月29日 暮らしの知識
フローリングは無垢材と合板材のどちらがいい?
無垢材にも合板材にも、それぞれメリット・デメリットがあります。まず一枚板を使った無垢材は、木の質感を楽しめる、湿度調節機能があり暖かいなどの長所があるものの、猫による傷汚れは避けられません。汚れはすぐ拭き取る、傷がついたらやすりをかけて専用の植物性オイルを薄く塗布するといったメンテナンスと、色の変化や傷は経年美化として楽しむくらいの心構えが必要でしょう。一方、複数の板を重ね合わせ、表面に薄い木や木目プリントのシートを貼った合板材は、傷や衝撃・摩耗防止などの加工がされたものも多く、掃除のしやすさや価格の安さが魅力。その一方で、ものによってはツルツルして猫が滑りやすいうえ、接着剤などによる影響や見た目が気になる人も。どちらも一長一短があるので、最終的には、飼い主さんの好みや予算、生活スタイルに合わせて選ぶのがベストです。
臭い対策はある?
猫はもともと体臭が少ないうえ、まめに毛づくろいをしたり、トイレは決まったところでするなど、基本的にはとてもきれい好きです。それなのに部屋が臭うのは、尿の臭いが強烈だから。砂をかけても、やはり特有のアンモニア臭が充満し、やがて家に染みついてしまう結果に。対策として有効なのは、家の中で占める割合の多い「壁や天井」にこだわること。とくに、最近よく耳にする珪藻土は、空孔が無数にある多孔質で、湿気とともに臭いの分子も吸着してくれる壁材です。植物性プランクトンの化石が堆積してできた天然素材であるため、健康面でも安心。塗り壁が難しい場合は、鉱物や光触媒などの消臭効果のある機能性クロスや、汚れを防ぐ特殊フィルムをラミネート加工したクロスなどさまざまな壁紙があるので、選択肢に入れてみるのも手です。
自分でできるリフォームってある?
技術レベルやDIY歴にもよるので一概にはいえませんが、初心者でも比較的簡単にできる方法もあります。
[1] 「壁に保護シートや腰壁パネルを貼る」
猫の手が届く壁の低い位置に、専用の保護シートや両面テープで付けられるプラスチック製の腰壁を張ることで、壁の表面をツルツルにし、爪とぎを防ぎます。費用は1000円~5000円程度。
[2] 「 床にクッションフロアを敷く」
床の汚れ防止や滑り止めになるペット用クッションフロアは、DIYショップでさまざまな色柄が売られています。費用はサイズにもよりますが3000円~1万円程度。
[3] 「キャットウォークを設置する」
壁にネジやビスを打てる下地があるなら、板とL字金具で簡単にキャットウォークを設置することができます。費用は、数千円~2万円程度。
[4] 「キャットドアをつける」
猫が自分で開けられる専用ドアがあれば、扉をひっかかれることがないほか、開けっぱなしにならず冷暖房費の節約に。壁や扉に穴を開けず、引き戸のレールにはめ込むだけでOKのペットドアもあります。3万5000円~5万円程度。
住み続けながらのリノベーション。猫への配慮は必要?
家に工事が入ると、見知らぬ人が出入りしたり、大音量の機械音が鳴り響いたりして、猫にとってかなりストレスフルな状況になります。なかには、落ち着かない環境に警戒心を抱き、食事がとれなくなる、下痢をするといった体調不良を引き起こす猫もいるほど。また、作業スペースや加工場ではさまざまな機材を使用しているほか、悪臭やホコリ、有害物質が舞い散るなどの危険もあります。さらに、ドアや窓を開けっぱなしで作業することも珍しくないため、驚いた猫が外に飛び出してしまう可能性も。工事中は、作業をしているところからなるべく離れた部屋に隔離するか、ペットホテルに預けるなどして、心身の安全を確保してあげましょう。
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