ドリームライフ

田舎暮らしのQ&A

田舎暮らし

田舎暮らしに興味津々!今そんな人が増えています。ご自身も東京と南房総を往復する2地域移住を実践する馬場さんに、田舎暮らしの疑問に答えて頂きました。

 


移住先はどのように見つけたらいいですか?

野良仕事をしたいのか、古民家を自分好みにDIYして住みたいのか、自然豊かな環境で子育てをしたいのかなど、こだわりのポイントは人によって違います。まず自分にとって何を優先させるのかを考え、自治体のHPなどで情報収集をしてみましょう。いきなり移住となるとハードルが高いので、その前に地方自治体やNPO、任意団体などが実施する体験移住プログラムの利用などもおすすめです。体験移住には、短期でその土地の自然や文化を体験できるツアーや、1年以上滞在しながらその土地をじっくり知っていくような長期滞在型のものまで多彩にあります。できればシーズン毎に一定期間滞在し、自然の移ろい方、人との関わり、インフラの整い方、生活費がどの程度かといったことを経験すると移住に向けた具体的なイメージがつかめます。また、個人的な情報収集も有効です。気に入った地域があれば、その場所にある飲み屋さんに通い、お店で人間関係をつくり、そこでできたツテでいい物件を紹介してもらった、といった話もよく聞きます。

 

住居はどのように探したらいいでしょうか?

住居の選び方には、田舎との関わり方によっても変わりますが、賃貸、購入、空き家バンク制度の活用などがあります。Q1でもお伝えしたように、まずは自治体や関連団体の移住促進プログラムを利用しながら、その土地の様子や生活のイメージをつかみ、焦らず家探しをしてみてください。地域のイベントに参加し、友人を作り個人的な人脈から土地の情報を手に入れていくのもおすすめです。 忘れてはならないのは、家探しはコミュニティ探しともいえること。田舎では都会と異なり、近隣とのコミュニケーションを厭わないことが求められます。地域にどの程度コミットできるのかを考え、希望地域との相性を見ていくことも大事です。

関連ページ:移住

物件を購入するときの注意点はありますか?

コストを抑えて後悔しない物件を購入したいときは、坪単価が安くて土地が狭い、かつリノベーション可能な家付き物件がおすすめです。これらのポイントを押さえておくと、費用も抑えやすく、慣れない田舎の土地の管理に振り回されずに済みます。また、その土地が「農地法」や「自然保護法」に触れている土地かどうかも確かめてください。農地は安いですが、土地の取得には農家資格が必要です。自然保護法に守られた土地も分割できないため、将来的に細かく売買するといったことには向きません。加えて、水道などのインフラが整っていないと後々費用がかさむ可能性もあるので、購入前にしっかりチェックを。

行政サポートはどのようなものがあるのでしょうか?

近年、地方自治体や関連団体のサポートが増加&充実してきています。子育てや教育の支援はどこも手厚く、出産時にお祝い金支給が受けられたり、不妊治療費や人工授精費用を助成する自治体もあります。また農林水産業の新規就業者向けの研修や必要機材の貸し出しといったサポート以外にも、起業したい人への創業支援があるケースも。移住についてのポータルサイトを設けている自治体も多いので、気になる地域の情報を調べる手掛かりにしてみるといいでしょう。

 

 

仕事はどう探したらいいのでしょうか?

田舎にいながら都会と同じ仕事ができる人はいいですが、移住先で仕事を新たに探す場合はなかなか見つからない傾向にあります。しかし、地域性を生かした農業や漁業、伝統産業関連の仕事を始めたい場合は、新たな就業者に対しての支援が充実している地方自治体も多いので、移住支援を行っている窓口などに相談してみましょう。東京・大阪などの都市部では移住相談会とあわせて職業相談をしている自治体も多いですし、「地域おこし協力隊」などの制度を利用し、地方と関わっていく方法もあります。はじめは、やりたいこととできることが直結しない場合もありますが、時間をかけて信頼関係をつくっていくなかで、まわりの助言やサポートをもらえる環境が整っていくことが多いです。焦らず、できることを惜しみなくやっていく姿勢で臨みましょう。




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