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インダストリアル・リノベーションの最新事情Q&A

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躯体のあらわしのメリットは?

コンクリートや鉄、レンガなど、素材が持つ無骨な味わいを楽しむインダストリアルインテリア。壁紙やパイプなどを使ったDIYや、家具・雑貨を使って手軽に実現することも可能ですが、より上質な空間をめざすなら、やはりリノベーションからスタートするに越したことはありません。特に欠かせないのが、躯体(=構造体)をあえて見せる「躯体あらわし」。家の中で広い面積を占める天井ボードや壁のクロスを取り除き、隠れていたコンクリートスラブや梁、排気ダクト、電気配線などをむき出しにした空間は、それだけでインダストリアル感満載! 「物件にもよりますが、天井が20~30㎝ほど高くなるため開放感が生まれるほか、状態がよければ内装コストをカットできるメリットも。どんなインテリアとも相性がいいため、まったく違うテイストへの模様替えがしやすいのも人気の理由です」。

 

デメリットはある?

天井が高い部屋は暖かい空気が上に溜まりやすくなるため、二重天井を取り壊して直天井にすると暖房が効きにくくなる可能性があります。また、給水管・排水管などがむき出しになることで、キッチンやトイレなどの生活音が気になったり、上の階の足音が響いたりするケースも。その場合は、リビングは天井あらわしにして、静かに過ごしたい部屋(寝室など)は二重天井するのもいいでしょう。「いずれにしろ、物件によって状態や制約が異なるため、躯体あらわしを必須条件とする場合は、物件購入前に直接、リノベーションの専門家にみてもらうのが一番。そういう意味でも、物件探しから設計、施工まですべて請け負うワンストップサービスのある会社はおすすめです」

 

躯体のあらわしができない物件はある?

「コンクリートは外気熱の影響を受けやすいため、最上階の部屋の場合、天井と躯体の間に断熱材が入っていて、躯体あらわしができないケースがほとんど。最上階ではなくても、コンクリートスラブに断熱材が吹き付けてあったり、直接クロスが貼ってあると、剥がしてきれいな躯体を見せるのは困難なこともあります」(黒沢さん/スタイル工房)。また、天井裏の配線・配管の状態によっては、移動が難しく、きれいに見せるための工事費用がかさむ可能性もあるのだそう。

 

躯体のあらわしができなくても、コンクリート風の内装にできる?

コンクリートに似た風合いや手仕事の質感、経年変化が楽しめるモルタルは、インダストリアルな内装と好相性の左官材。ただし、ヒビが入りやすい、汚れやすい、水に弱いといった欠点もあるため、使う場所を選ぶ素材でもありました。そんなモルタルのメリットはそのままに、デメリットを克服した新素材として注目されているのが“モールテックス”です。「セメントに樹脂を混ぜたモールテックスは、2㎜程度の薄さにのばして塗れるので柔軟性が高く、ひび割れしにくいのが特徴。壁や床はもちろん、建材や家具などどこにでも使え、塗布するだけでインダストリアル風の味わいを出すことができます」(山下さん/nuリノベーション)。防水性に非常に優れていることから、最近はアイランドキッチンの天板や側面、洗面台に使われることも多いそう。また、天井を抜いた結果、コンクリートの状態がよくなかった……という場合に、モールテックスで美しく仕上げることも可能です。

 

なるべく予算を抑えるには?

内装にあまり予算をかけられないときは、一度にすべてを替えようとせず、お金をかけるポイントを絞ることも大切。「内装の中でいちばん重要なのは、広い面積を占める床、天井、壁です。特に床は、いったん入居したあとでは手を付けにくいうえ、置いてある家具と一緒に目に入ってきやすい場所。どんなにいい家具でも、床と合わないと魅力が半減してしまうので、できれば床は無垢材に。あとはリビングのドアや窓など、メインの建具をインダストリアル風のものに替え、照明やポスターといった小物使いに気を配るだけで、雰囲気は大きく変わりますよ」

 

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